企業法務

契約法務

商品・サービスの販売契約、原材料の仕入契約、請負契約、フランチャイズ契約、不動産取引契約、業務提携契約等、企業経営に関して締結される契約に関し、契約の交渉及び契約書類の作成を行います。

 

予防法務の重要性

injector.png契約書は、予防法務の分野においては極めて重要な意義を持ちます。予防法務というとあまりなじみのない分野ですが、医療でいえば、予防接種や健康診断、人間ドックといった予防医療に相当するもので、病気になってからどうやってそれを治療するかというのではなく、そもそも病気にならないためにはどうすればいいかというようなことを、法律的に検討していく分野です。

医療の世界においても病気になってからでは遅いということはよく言われますが、法律の世界においてはそれが極めて顕著に現れます。訴訟になってからでは遅いのです。訴訟になった場合、決着までに数年から十数年の年月がかかるほか、仮に全面勝訴の判決を得たとしても、それは判決のままでは絵に描いた餅に過ぎず、相手方に十分な資産がなければ、それをお金にすることはできません。

訴訟の相手方に資産が十分にあるというのは極めてまれなケースで、多くの場合は、結局勝訴判決を得ても相手に資産がなく、そのまま泣き寝入りをしているのが現状です。骨折り損のくたびれ儲けとはまさにこのことで、十数年の歳月をかけてようやく勝訴判決を得たのに、結局かけた労力と弁護士費用だけが無駄になったということはよく聞く話です。

契約法務においては、あらゆる場合を想定し、どのような事態が生じたとしてもいかに訴訟にならないように契約上手当てをしておくかという点に重点を置き、契約交渉を行い、契約書類を作成します。予防接種等をまったく受けずに病気になったらその時々で対症療法を施すのと、健康診断や予防接種等を十分行ってなるべく病気にならないように心掛けるのと、どちらがその人の人生をより素晴らしいものにするか。法律も同じだと思います。ぜひお気軽にご相談ください。